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​シミ落し

当店は、文化二年(1805年)創業の桔梗屋の流れを汲み、先人たちが努力、苦労された中から生まれた技術を受け継いでいます。

現在は絹専用溶剤「絹精洗®」で洗ったのち、様々なシミに適合した技術と薬品の併用によって、適切な処理を行っています。

シミ抜き過程で生地や柄の色が抜けてしまう場合があります。そのような場合には「染色補正」をしなければなりません。当店は京友禅伝統工芸士でもあり染色補正士の国家資格を持つ職人が、生地の年代と種類・劣化度、使われた染料の種類などを確認します。他店さんで「このシミは直りません」と言われて持ち込まれるお品物の中には、きちんとシミを抜いて染色補正を行えば、綺麗に直せるものが多くございます。

着物を傷めることなくシミを落とすためには専門知識と高度な技術、そして経験が必要となります。間違った方法でシミ抜きをすると、変色したり、傷ができたり、穴があいたりすることもあります。例えば、衿や袖口の皮脂汚れは着用後すぐならベンジンで処理できるため、ご自身でお手入れをしてもよいと書籍・ネットで見かけます。正しい処置をしないと、スレ、ヨレ、シミなど、かえって悪化させてしまう原因にもなります。また、市販品のシミ抜き剤などには、様々な成分が混合されていることが多く、シミが落ちない、あるいは着物の色素が抜けてしまうなどのトラブルも生じます。着物の染色・柄・金彩・刺繍・他、シミの成分、保管状態、生地の状態、化学薬品の扱いなど、様々な知識が必要です。

シミ抜きは、専門知識と高度な技術そして経験を併せ持つ当店にご相談ください。

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